GEYSER大学生

コミュ障大学生が、金と女を「geyser=噴出」させる話。

【ナンパ2日目】まさかのナンパに地蔵するどころかコンビニの年齢確認に地蔵する

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昨日、人生で初めてのナンパから

12日ぶり、2回目の

ストリートナンパに挑んできました。

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その前日までずっと、

ナンパ地蔵を克服するためにどうすればいいのか。

思考を巡らせていました。

そうして開発した、

地蔵克服法のコンパス、羅針盤のような役割を果たすであろうフレーム

というのが、

 

緊急性の引き上げ

 

です。 

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緊急性の引き上げを行う手段は2つあります。

 

  1. 緊急性を自主的に生産すること。
  2. 緊急性を失う要因は徹底的に排除すること

 

手っ取り早く

緊急性の引き上げを行える方法として

 

お酒の力を借りる

 

というのがあると思います。

お酒の力を借りれば、

 

緊急性を失う要因である

 

(ガンシカされたらどうしよう)

(知り合いに見られてたらどうしよう)

(声かけた子が実は彼氏と一緒にいて、その彼氏にボコボコにされて土下座要求されたらどうしよう)

 

という不安や恐怖心はほぼほぼ吹っ飛び、

 

(酔ってる今のうちに、酔いが覚める前に、声かけしちゃおう!)

 

と、緊急性の生産ができるからです。

 

なので、ナンパ2日目は

お酒の力を借りて挑むことにしました。

場所はまた渋谷。

 

東急百貨店前のファミマに入店。

まずは、お酒を購入。

 

と思いきや、

 

「年齢確認できるものをお願いします」

 

やられた。

未成年の僕にとっては悪魔の台詞だ。。。

 

なるべく平静を装い、

「あー、持ってないです」

と答える僕。

 

普通なら、

「年齢確認できないと売れないです」

って言われて

「ですよね」って

そそくさと逃げるシーンだ。

 

だが今回は違った。

店員は研修中の40代ぐらいのおばさん。

恐らく未成年に年齢確認したのは

初体験だったのだろう。

 

無言のままそわそわするおばさん。

立ち尽くす僕。

イライラし始める、後ろに並んでる無数の客。

 

なにこれ。死ぬほど恥ずかしいんだけど。

 

顔真っ赤っか。

一滴も酒呑んでないのに。

 

仕方なく無言で店内を逃亡する。

 

こんなにも

「売れないです」

を焦らされた経験がなかった僕は、

疑心暗鬼の塊。

 

  1. テキトーに歩いてコンビニを探す
  2. コンビニ発見そして入店
  3. 店員確認!
  4. やばい絶対執拗に年齢確認してくるタイプだこいつ。。。
  5. コンビニ放流
  6. 1に戻る

これ4セットみっちり行いましたw

まさかの、

 

コンビニ年確地蔵w

 

つまり酒買うためだけに、

合計5店舗もコンビニ巡ってるわけですね。

頭おかしいですw

 

続く6店舗目、

道玄坂セブンイレブン入店。

店員確認。

 

お、外人やんけ!!!

 

コンビニ経由で

未成年飲酒を試みた経験がある人は

分かると思うのですが、

 

外人って

99%年齢確認してきません。

 

外人店員見つけた時の

安心感といったら

半端じゃないです。

2泊3日の旅行から帰宅した時のあの安心感に匹敵します。

 

さて、やっとお酒を購入できたわけですが、

コンビニを6店舗も

駆け巡ったせいで、

足への疲労感の蓄積度MAX。。

しかもなにを思ったか、

革靴でストナンに繰り出していた僕の足は

もう動くことはありませんでした。

 

おしまい。

 

 

さて、こんな記事を書いてると

こんなコンビニの年齢確認にすらビビってるヘタレ野郎が、

ナンパなんて絶対無理だろw

って思われる方もいると思います。

 

でも、僕はそんなこと1mmも思ってませんw

 

絶対いつかはナンパできると自分を信じてます。

 

根拠?ほんっとに何にもないです。

いわゆる、根拠のない自信ってヤツですねw

逆に、こんなヘタレ野郎が、

もしナンパできたら

 

死ぬほどおもろくないですか?

勇気付けられませんか?

 

そんなブログにしていきます。

お楽しみに!

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンパ地蔵の原因は「失われた緊急性」

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緊急性が低いことは行動に移せない。

 

緊急性が高いことは、向こうからやってくる。

例えば、明日までに提出しなければならないレポートがあるとしよう。

こんな切迫した状況だと、今日一日のTodoリストに自分から追加しにいくというよりかは、勝手に追加される感覚ではないだろうか。半ば強制的に。

レポートが

「やらなくていいの?明日までだぞ!?早くかまってくれよ!!」

とオ○ニー中の自分に訴えかけてくるわけだ。

 

ところが、

「はやくナンパしに来いよ!!今日は可愛い子いっぱいいるぞ!はやくはやく!」

と渋谷のセンター街からLINEが来ることはない。

 

普通の人にとってナンパという行為の緊急性は限りなく低いということだ。

別にナンパで女の子にアタックできなかったからといって、単位が落ちるわけでもないし、何か人生に致命的な損害が発生するわけでもない。

なので、ナンパという行為の緊急性を自主的に高めるシステムが必要となる。

 

おっと!

自分のように「ナンパで人生変えたい」「ナンパで童貞卒業したい」という人にとってはナンパの緊急性は別に低くないはずだ。

しかし地蔵に苦しむ。なぜか?

それは、ナンパの緊急性は失われがちだから。

ガンシカされたらどうしよう。

知り合いに見られてたらどうしよう。

彼氏にボコボコにされたらどうしよう。

俺にはナンパなんて無理だ。

こんな精神状態に陥った暁には、緊張性はむしろマイナス。笑

こういった不安や恐怖心は徹底的に排除しなければならない。

 

 

 

緊急性を引き上げる

 

 

  

人は緊急性が低いことは行動に移せない。

あなたが今までしてきた行動全てには、何かしらの緊急性があったのです。

行動したいと思っているのに、まだ行動に移せていないことがあるのなら

緊急性が不足しているということです。

 

よって、

 

緊急性を自主的に生産すること。

緊急性を失う要因は徹底的に排除すること

 

この二刀流で緊急性を引き上げることが、ナンパ地蔵を克服するためには必要不可欠だ。

 

初めてのナンパ

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ストリートナンパを始めたい。

この気持ちは数年前からずっと、心の奥底にあった。

でも、ひたすら逃げてきた。

この不甲斐ない現状を変えたい。その一心だった。

 

ついに今日、初めてストナンをすることを目的に街に出た。

場所は渋谷。言わずと知れたナンパスポットだ。

 

 

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この記事でも書いた通り、 行動しないと何も変わらない。

このことだけは知っていた僕は、

まずは行動しよう。行動しなければ何も始まらない。

と思い、特にこれといった準備もせずに渋谷に着いた。

決めていたことはたったの3つ。

  • 第一声は、こんにちは!
  • 声をかける時は、後ろから追い抜いて斜め前方をキープしながら
  • あとは、その相手の服装や言動、表情をいじり倒す

 

正直、余裕だと思っていた。

僕には不思議と、根拠のない自信があった。

それはテスト直前のあれとよく似ていた。

 

 

センター街を、競歩選手顔負けの速さで歩く金髪の可愛いギャルを発見。

よし、声かけしてやろう。

追い抜き斜め前方をキープしながら、声をかけるだけ。

そうそう、追い抜きながら声をかける。追い抜きながら。。

 

なんということだろうか。追い抜くことさえできない。

マラソンで「一緒に走ろうな」と約束した友達を抜かすことよりも難しい。

近づけば近づくほど、心臓の鼓動がはやくなる。はち切れそうなくらい。

結果、トラック3周分くらいをストーカーしただけとなった。

 

なるほど。これが地蔵ってやつか。

この心臓バクバク現象の原因として考えられるのは、

  • 声かけをする直前になると急に、ネガティヴな思考、悪魔のささやきに死ぬほど襲われる。
  • 声かけに今更感が出る。(?)

とにかく、ターゲットを決めたら、なるべくはやく、勢いで声かけにいかないとダメだと気づかされた。

これは実際に街に出てみたいと分からなかった大きな学びだ。

 

よし、次はターゲット決めた瞬間に声かけてやろう。

次のターゲットを探す。

探す。探す。探す。

 

全然ターゲットを決められない。

ブスに声をかけたら、「あいつあんなブスにも声かけんのかよ」って誰かにツイッターで言われそうな気がするし、

まあまあの美人には、「もっと可愛い子がいるはず」って思ってしまう。

死ぬほどの美人には、「可愛すぎる」

 

あれ?

これじゃあもう男にしか声かけできなくね?

どうやらターゲットの選定は緩く、幅広くストライクゾーンを設定した方が良さそうだ。

何より僕はまだ修行僧の身だからなおさらだ。

声かけまくって経験積みまくらないと。

 

その後10人ぐらいの後をつけるも、全て声かけ直前に心臓が爆発し、

結局6時間かけて、声かけ0。

ただ桃鉄のボンビーになって終わってしまった。。

 

不甲斐なさ過ぎる。

ストナンってこんなに難しいのか。

 

 

とりあえずはやく地蔵脱出しないと。

スタートラインにすら立ててない感をヒシヒシと感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武井壮「大学は学びの宝石箱や〜!!」

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Youtubeでたまたま見つけたんですけど、

とある番組で、武井壮が大学生からの質問に答えてました。

その質問とは、

「百獣の王は、どのように大学生活を過ごすべきだと考えているか?」

この質問に対する武井壮の回答に、ビリビリと痺れてしまったので、

僕の考えとのハッピーセットで共有したいと思います。

 

大学の四年間は、ホテルのビュッフェである

 

武井壮:俺が学生の頃は就職する気はなかったんだけど、何か手に入れないとって思ってたの。俺はいつもこういう話をするとき言うんだけど、みんな部活とかあるから授業めんどくさいでしょう?練習しんどいから、もう今日は授業いいかとかさ、そういうことすごい考えるでしょう。やっぱり楽しく過ごしたいし。

 

部活やってないくせに死ぬほど考えてしまってますよね。

 

武井壮:でも大学の4年間というのは、二度と帰ってこないぐらい、いろんなものを得られる時間だと思うのね。この後卒業したみんなが今以上に、好きなものを好きなだけ手に入れていい時間はやってこないと思う。
 

4年間っていう制限時間内だったら、好きなものを好きなだけ手に入れていい。

つまり大学生活って、高級ホテルのビュッフェみたいなもんなんですよ。

一流のシェフが作ってんだからそりゃうまいです。

どんだけ食っても怒られません。何食っても怒られません。

 当たり前です。

だってこちとら高い授業料払ってるわけですからね。

 

それなのに、何を血迷ったかほとんどの学生が途中から、

隣のすたみな太郎 に移動し始めるんです。

 

 ビュッフェの方が100倍うまいのは分かっているのに。

高級ホテルは息苦しいんです。ほとんどの人にとって。

どんちゃん騒ぎできませんからね。

だからすたみな太郎でありとあらゆるものを焼肉の網で燃やし始めるんです。

自分の単位とともに。

 

宝石のセルフサービス

 

武井壮:キャンパスには、それぞれの学問の分野で、社会に認められたいろんな先生がいて、その人たちが好きなだけ学んでいいですよって、皆にプレゼントくれる場所なのよ。もう値段つけられないような宝石がいっぱい入った宝石箱を渡されてるようなもんだと思う。

それを「ポケットに入れてもいいよ」って言われてるのに、入れるか入れないかを決めるのは君たちの勝手っていう。だから、卒業するときにポケットに何も入ってない自分で就職活動して、「あなたの会社にこういう魅力持ってきました」って言っても、「いやポケットに宝石ないよね」と大人の人たちはわかるから。この人がどうやって学生生活をすごしてきたのかを見てるから。

だからなんかこの4年間でもうジャラジャラつけて、「この子、宝石まみれできたな・・・!」って思ってもらえるように卒業の日を迎えるのが俺は一番いい過ごし方じゃないかなと思うのね。

 

もし本当に宝石のセルフサービスが大学で行われたら、

サバイバルゲームが始まることは間違いないでしょう。

リアルPUBGです。ドン勝食べないと。

でも現実では、サバイバルゲームは起こる気配すらしません。

なぜか?

みんな気付いていないんです。宝石がセルフサービスだということに。

ただ動かず待ってるんです。非常にもったいない。

 

こんなに楽な世界はありません。

さあ、動き出しましょう。死ぬ気で勉強しましょう。宝石を掴みにいきましょう。

 

僕は宝石で2トントラックをパンパンにして大学を卒業するつもりです。

 

ありがとうございました。

 

 

失敗しない方法

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ちびまる子のオープニングテーマでもお馴染みの偉い人、エジソン

彼は電球を発明するまでになんと1万回もの失敗をしたそうです。盛り師ですね。

彼はこんなことを言ってます。

 

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.

私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」

 

言ってることめちゃくちゃですよね?

でもこの考え、実は僕と全く同じです。びっくりするくらい。さすがエジソン

 

僕は自分のことを科学者だと思い込んでいます。科学者マインドですね。

日々の生活で常に、仮説と検証を繰り返す。

仮説と検証のオンパレードです。

 

このマインドでいくと、失敗という概念がほぼ完全に消失します。

失敗なんて、ただのプロセスなんですよ。成功への。

そして、貴重なデータです。

むしろ失敗をすればするほど、

仮説を立てるスピードは上がり、クオリティーも高くなります。

仮説がどんどん磨き上げられるわけですね。もうピッカピカに。

うまくいかなかったという検証結果を経て、パワーアップしていくんです。

 

 

さて、失敗という概念がほぼ完全に消失と書きましたが、

ほぼって何?科学者マインド採用しても結局失敗はあるんかい?

 

たった一つだけあります。

 

それは検証しないこと。つまり、行動しないことです。

検証してみないと、その仮説が正しいのか、間違っているのか、認識できません。

当たり前ですよね。

行動しないと、何にも変わらないんですよ。悲しいくらいね。

 

こんなことみんな分かってるはずです。

でも世の中には、失敗が怖くて、うまくいかないことが怖くて、行動できない人が数多くいると思います。

僕もそうでした。

 

でも、行動しない時点で、実はもう失敗してるんですよ。

気付かぬうちに。いや本当は気付いてるんじゃないですか?

行動してない人は、息をするように失敗してるんです。

失敗のエンドレスゲームです。

行動を躊躇っている今この瞬間は、もうすでに失敗の連続なんですよ。

 

 

失敗しない方法は、ただ一つだけである。それは、行動することだ。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

もしサトシのピカチュウが最初からLv.100だったら

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こんなゴリマッチョに誰が勇気付けられますか?w

 

ポケモンの醍醐味は、成長にあると僕は思っています。

怪しい博士から最初にもらえるポケモンは、せいぜいLv.5です。まあチンカスです。

でも、いや、だからこそ面白い。チンカスだから面白いんですよ。

 

主人公とともに逆境を乗り越え、

こっちはなんとも思ってないのにライバル意識がやたら強くて何かと張り合ってくる自意識過剰野郎を幾度も倒し、

あの手この手と邪魔をしてくるロケット団を蹴散らし、成長していくポケモン

そして何かを境目にあのチンカスが鼻くそに進化したとなれば、

そりゃ面白くないはずがありません。勇気付けられます。

 

あのチンカスが鼻くそに進化しやがった。

じゃあもしかして俺みたいなちん毛も、もしかしたらマン毛になれるんじゃないかと。

奮い立たされるわけですね。

 

 

ももし博士から最初にもらったピカチュウがいきなりLv.100だったらどうなるか?

1ミリも面白くないです。当たり前ですよね。

対戦相手全員、電光石火で終わりです。

100%先制攻撃ですね。相手はただ鳴くことしかできません。

 

これ、面白いですか?誰が奮い立たされますか?

むしろ、フニャフニャになりますよね。萎えます。干からびます。天日干しです。

いや最初から最強じゃん。そりゃ勝てますわ。俺には無理だ。俺ちん毛だし。

こうなるわけですね。

 

 

これって、もしかしたらブログでも同じなんじゃないかな?と。

 

いや確かに、もうすでに成功している方の発言には、

実績がある分、重みがあり、信憑性があり、説得力があります。

それにより僕も、ビンビンに奮い立たされた経験は死ぬほどあります。

 

でもおそらく、ただビンビンになるだけです。

 

ただビンビンになっただけで、ほとんどの人は全く行動に移すことができないと思います。

頭ではわかっているけど。

なぜならちん毛だからです。

何を隠そう僕もその行動できない人の中の一人でした。

 

 

しかし、 僕みたいなLv.1のちん毛が行動に移せていたら、

ちん毛なのに、情報発信しまくることでオーキド博士並みに賢くなって、

ちん毛のくせに、ナンパ始めて美女抱きまくれるようになったら

面白くないですか?勇気付けられませんか?奮い立ちませんか?

そして、Lv.1だからこそ味わう、苦痛や困難、挫折や葛藤があると思います。

それを乗り越えていく姿を見せることができた時、

それはそれは凄まじいエネルギーをみなさんに与えることになると思っています。

初心を思い返すような。ちん毛でも動かざるを得ないような。

 

これが僕ができる情報発信の形であり、大きな目的の一つでもあります。

 

ちん毛はちん毛にしか動かせない。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

【ネタバレ注意】「笠地蔵」-昔話界隈最強のGiverジジイ-

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「笠地蔵」という昔話がある。

そう、雪が降りしきる中で地蔵の群れにピンポンダッシュされる奇妙なあのお話。

 

一応あらすじを書いてみると、

 

昔々あるところに貧しいが心の優しいおじいさんとおばあさんが住んでいた。

雪深い山の中に住むふたりは、正月を迎えるにも米一粒すら残っていなかったのでおじいさんはおばあさんが作った笠を町で売ることにした。

町についたおじいさんは笠を売りましたが、全く売れなかった。

帰り道、ちらちらと雪が降り始め、峠に差しかかったときにはすっかり吹雪になった。

ふと見ると、道端にお地蔵さんが六つ並んでいる。

お地蔵さまの頭にも肩にも、雪が積もっている。
これを見たおじいさんは、そのまま通り過ぎる事が出来なかった。

おじいさんはお地蔵さまに、売るつもりだった笠をかぶせてやった。お地蔵さんは6つ、笠は5つしかなかったので、足りないぶんは自分の手拭をまいてやった。

そして家に帰り、そのことをおばあさんに話すと、それは良いことをしたと言い、おばあさんも喜んだ。

さて、その夜ふたりが寝ていると、外で物音がする。出てみるとそこには米・野菜・果物・着物などが山のように置いてあった。見ると、道を引き返していく六人のお地蔵さんの姿が見えた。

こうしてふたりは幸せな正月を迎えることができたとさ。

 

 

諸説あるがまあ大体こんなニュアンスだろう。

この話を何十年ぶりに読み返してみると、あることに気づかされる。

死ぬほどひもじい大晦日でさえ、見返りを求めずgiveしまくるジジイ。

それも人間相手ではなく、地蔵集団。

傍から見ればただの老害である。

しかしこのジジイこそ、僕たちが目指すべき最強のGIVERなのだ。

 

世の中にはTaker,Matcher,Giverの3種類の人間がいる。

そして成功するのはGiverだ。

だからGiverになれ。

 

こんなことを誰かに突きつけられた時、衝撃が走ったのを今でも覚えている。

根っからのTakerだった当時の自分にその真理は、

あまりにも残酷で、惨たらしくて、それでいて奇抜で斬新に思えた。

 

でも、決してそんなことはなかったのだ。

物心ついた時から、昔話を通じて

Giverになれ。

と僕は言われていたのだ。

僕はGiverが成功することを昔から知っていたのだ。

それが年を重ねるたびにひねくれ、ねじ曲がり、いつしかTakerになってしまっていた。

幼い自分を思いだし、最強のGiverジジイになろう。そう思った。

 

この記事を読んで笠地蔵のジジイになりたいと思った人は是非、

渋谷のセンター街でこれでもかと地蔵している僕に笠をお恵みください。笑