初めてのナンパ
ストリートナンパを始めたい。
この気持ちは数年前からずっと、心の奥底にあった。
でも、ひたすら逃げてきた。
この不甲斐ない現状を変えたい。その一心だった。
ついに今日、初めてストナンをすることを目的に街に出た。
場所は渋谷。言わずと知れたナンパスポットだ。
この記事でも書いた通り、 行動しないと何も変わらない。
このことだけは知っていた僕は、
まずは行動しよう。行動しなければ何も始まらない。
と思い、特にこれといった準備もせずに渋谷に着いた。
決めていたことはたったの3つ。
- 第一声は、こんにちは!
- 声をかける時は、後ろから追い抜いて斜め前方をキープしながら
- あとは、その相手の服装や言動、表情をいじり倒す
正直、余裕だと思っていた。
僕には不思議と、根拠のない自信があった。
それはテスト直前のあれとよく似ていた。
センター街を、競歩選手顔負けの速さで歩く金髪の可愛いギャルを発見。
よし、声かけしてやろう。
追い抜き斜め前方をキープしながら、声をかけるだけ。
そうそう、追い抜きながら声をかける。追い抜きながら。。
なんということだろうか。追い抜くことさえできない。
マラソンで「一緒に走ろうな」と約束した友達を抜かすことよりも難しい。
近づけば近づくほど、心臓の鼓動がはやくなる。はち切れそうなくらい。
結果、トラック3周分くらいをストーカーしただけとなった。
なるほど。これが地蔵ってやつか。
この心臓バクバク現象の原因として考えられるのは、
- 声かけをする直前になると急に、ネガティヴな思考、悪魔のささやきに死ぬほど襲われる。
- 声かけに今更感が出る。(?)
とにかく、ターゲットを決めたら、なるべくはやく、勢いで声かけにいかないとダメだと気づかされた。
これは実際に街に出てみたいと分からなかった大きな学びだ。
よし、次はターゲット決めた瞬間に声かけてやろう。
次のターゲットを探す。
探す。探す。探す。
全然ターゲットを決められない。
ブスに声をかけたら、「あいつあんなブスにも声かけんのかよ」って誰かにツイッターで言われそうな気がするし、
まあまあの美人には、「もっと可愛い子がいるはず」って思ってしまう。
死ぬほどの美人には、「可愛すぎる」
あれ?
これじゃあもう男にしか声かけできなくね?
どうやらターゲットの選定は緩く、幅広くストライクゾーンを設定した方が良さそうだ。
何より僕はまだ修行僧の身だからなおさらだ。
声かけまくって経験積みまくらないと。
その後10人ぐらいの後をつけるも、全て声かけ直前に心臓が爆発し、
結局6時間かけて、声かけ0。
ただ桃鉄のボンビーになって終わってしまった。。
不甲斐なさ過ぎる。
ストナンってこんなに難しいのか。
とりあえずはやく地蔵脱出しないと。
スタートラインにすら立ててない感をヒシヒシと感じます。